日別アーカイブ: 2011年8月27日

本日の新聞から

春日部市が詳細調査へ

春日部市内の認可外保育施設で、生後8か月の男児が昼寝中に心肺停止状態に陥り、死亡していたことがわかった。厚生労働省の「認可外保育施設指導監督基準」は、保育従事者を常時2人以上配置するよう定めているが、男児に異常が生じた際、昼寝していた部屋に施設職員はいなかった。市は今後、施設から詳しい状況の説明を求め、経緯を調査する。
市保育課によると、男児は市内の会社員(31)の長男。22日正午頃、施設に預けられ、午後1時頃にミルクを飲んだ。施設長が同2時頃、男児をベ ビーベッドにあおむけで寝かせ、寝たのを確認して5分後に別室に移ったが、同2時20分頃に戻ると、男児がうつぶせでぐったりしているのに気付き、119 番したという。男児は同4時、搬送された越谷市内の病院で死亡が確認された。春日部署によると、男児に外傷はなく、司法解剖の結果、死因は「急性呼吸循環不全」とわかった。(2011年8月27日  読売新聞)

本日の新聞各紙に、春日部市の認可外保育施設での乳児死亡事故が報道されていた。認可保育所に入れない待機児童が多い中、認可外保育所に預けざるを得ない家庭も多い。認可外保育所は行政からの補助金が全くないところが多く、当然のことながら人件費などを切り詰めざるを得ない。保育を巡る環境整備がないところで、民間施設の不手際を責めるようなことがあってはならない。

今回の事件は全くの他人事ではない。ちょうど私の長男も同じ「認可外保育園」に預けており、数日前に急に園を継続できないとの電話があり困っているところである。大変丁寧に子どもを見てもらっていたので、さも人的ミスに起因するような報道のされ方には疑問を禁じ得ない。