押井守『凡人として生きるということ』(幻冬舎新書 2008)を読む。
『機動警察パトレイバー』や『イノセンス』などの作品で知られるアニメーション・実写映画監督の著者が、老い、自由、勝負、セックス、コミュニケーショ ン、オタク、格差など、人間の本質に迫るテーマについてズバリ語る。ファッションや趣味だけでなく、性欲や愛情、育児までもが高度消費社会に組み込まれた 現代日本では、自分を「凡人」と規定した上で、社会との接点を決して切らない自己の世界を築き、そこに情熱をもって生きることが大切だと述べる。
私自身、これまで多くの人生論を読んできたが、その中でもこの本は印象に残るものであった。また数年後読み返してみたい。
『凡人として生きるということ』
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