先日テレビで放映された、澤井信一郎監督、反町隆史主演『蒼き狼 地果て海尽きるまで』(2007 松竹)を観た。30億円を投じたにも関わらず、興行収入は13億円しか届かなかった評価の低い作品である。
モンゴルの風景は確かに澄み渡っていて壮大な舞台の様子は伝わってきた。しかし、主人公を含め主要な登場人物の全てを日本人が演じ、全ての会話は日本語で 行われる。また海外ロケで練習をする暇がなかったのか、セリフも棒読みで、いまいち感情があふれ出ない演技が続く。自身の歴史知識をくすぐることもなく、 教養映画としても失敗している。
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