今日は、深夜に一人で来し方行く末を考えながらぶらぶらとドライブを楽しんだ。
思えば遠くへ来たもんだ。大学を卒業して埼玉へ越してきて10年以上の時間が過ぎた。この10年を振り返りながら、来年4月以降の生活を占いながら、行く当てもなく、地図も全く見ずに、幸手からただ真っ直ぐ南を目指して走った。新4号バイパスから越谷レイクタウンの脇を通り、八潮を通り越し、綾瀬、小菅、本所、浅草、南砂と、まさに私自身の人生のごとく市街地を迷走していった。
ふと気がつくと工場の入り口にぶつかって行き止まりになってしまった。仕方なくUターンして少しうろうろしていたところ、目の前にとてつもなく大きな風車が回っているのでびっくりした。改めて付近の看板を見ると若州海浜公園というところであった。そこで車を少し止め、風車のある公園に足を踏み入れた。数十メートルの風車がぐるんぐるん回っている姿を下から見上げた。真夜中に一人で、その異様な光景を見つめていると、宇宙空間を旅する「スペースコロニー」に迷い込んだような錯覚を覚えた。
帰り道は、湾岸線から首都高でずっと帰ってきた。普段はあまり通らない5号池袋線を北上した。初めて美女木JCTから大宮線に乗った。与野から新都心の地下を抜けて、見沼田んぼまで一気に走り抜けた。
メトロポリス東京から、郊外の里山に一気にワープしてきたような不思議な感覚に襲われた。
5時間にわたるドライブが無事終わり、家族が寝静まった家に辿り着いた。
そして、私の人生の寄り道、脇道もそろそろゴールが近づいているようである。ゴールを前にして転倒しないように注意したい。