日別アーカイブ: 2009年11月12日

本日の東京新聞夕刊

本日の東京新聞夕刊に、文化人類学者で立命館大学教授を勤める渡辺公三氏の、今月4日に亡くなったフランスの構造人類学者クロード・レビストロースについての文章が掲載されていた。レビストロースの言葉が印象に残った。

…さまざまな社会の豊かさと多様性という、記憶をこえた昔からの人類の遺産のもっとも素晴らしい部分を破壊し、さらには数え切れないほどの生命の形態を破壊することに没頭しているこの世紀においては、神話がしているように、正しい人間主義は、自分自身から始めるのではなく、人間の前にまず生命を、生命の前には世界を優先し、自己を愛する以前にまず他の存在に敬意を払う必要がある、というべきではないだろうか。