アラン・グリーンスパン『激動の時代 特別編:サブプライム問題を語る』(日本経済新聞出版社 2008)を読む。
1987年より18年間、アメリカの中央銀行に相当するFRB(連邦準備制度理事会)の議長を務めた人物の回顧録の抄録である。
グリーンスパン氏は、自由市場資本主義の立場をに依拠し、政策金利を下げることで、世界的規模でローリスク・ローリターンな貯蓄資産をハイリスク・ハイリターン金融市場へつぎ込んできた張本人とも目される人物である。
確かにここ数十年、一部の国を除いて極端なインフレは起きていないので、グリーンスパン氏の経済分析・政策は的確であったのだが、現在の金融不安を招いたFRB議長としての責任は大きいであろう。
『激動の時代 特別編:サブプライム問題を語る』
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