子どもをお風呂に入れてから、いそいそと、クリントイーストウッド監督・アンジェリーナ・ジョリー主演『チェンジリング』(2008 米)を観に行った。
「ヤフー映画」のホームページのランキングで評判が良かったのを頼りに、何の情報もないまま観た。1930年代のアメリカで実際にあった児童連続殺人事件を映画化したものである。ある日突然息子を誘拐された女性につけ込んで、市民やマスコミの支持を得ようと警察が偽の息子を女性に託すことがから物語は始まる。そこで異議申し立てをした女性を精神病院に送り込むのだが、事件は意外なところから急展開を見せる。
ここしばらく、色々とストレスを抱えているので、スクリーンを観ながらも、あまり話の没頭できなかった。しかし、そうした雑念を吹き飛ばすほどに、主演のアンジェリーナ・ジョリーの演技が光っていた。子どもを連れ去られた母親の悲しみだけでなく、不正を糾し真実を追究しようとする正義の心、そして、80年近く前の時代にも関わらず一人でたくましく生きていく女性の強さを巧みに演じていた。
惜しむらくは、もう少し平穏な精神状態で観たかった作品である。
『チェンジリング』
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