日別アーカイブ: 2009年2月15日

パンフレット研究:千葉科学大学

千葉科学大学のパンフレットを読む。
大学名を聞く限り、幕張辺りにあり、千葉工業大学の亜流的なおしゃれな理系大学であろうと勝手に想像していた。
しかし実際は、イメージとは大きくかけ離れており、全国で大学や専門学校、私立高校を経営する加計グループが2004年に設立した新しい大学で、千葉県の外れの銚子の駅からバスで10分という海岸沿いの大変不便な場所にある。よほど銚子市からの強い要請でもあったのだろうか。
また、学科構成もバラバラで、薬学部と危機管理学部の2学部で構成されている。この危機管理学部は、消防士や警察官を目指す「危機管理システム学科」と、地球環境問題に取り組む「動物・環境システム学科」、臨床検査技師を目指す「医療・危機管理学科」の3学科を擁する。学部としての統一性は皆無である。おそらくは薬学部薬学科だけの単科大学だけでは経営が成り立たないので、薬学部の施設や教員を利用できる学部を併設したのであろう。
法人自体の規模が大きいので、多少の赤字は覚悟の上なのだろうが、存続の危ぶまれる大学であることは間違いない。地元の消防団と連携した学生消防隊という珍しいクラブもあるようだが、他大学との差別化を早急に検討していかねばならないだろう。

パンフレット研究:こども教育宝仙大学

こども教育宝仙大学のパンフレットを読む。
2009年の4月に開学予定の大学のリーフレットを読んでみた。まだ設置認可が下りる前のものなので、詳しい大学の紹介はない。学園そのものは、1935年に設立された仏教保育協会保姆養成所をルーツとしており、70年近い伝統がある学校であり、来年度短大が改組され、幼稚園教諭と保育士の資格がとれる4年生大学へと生まれ変わる。
しかし、リーフレットを読む限りでは、勉強の中身自体は短大や専門学校と大差はない。中野坂上の駅から徒歩5分の至便な場所にあるので、学費に余裕があり、東京生活を思いっきり満喫したいと考える高校生にとっては選択肢の一つとなるであろう。