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本日の夕刊から

本日の夕刊の東京新聞の匿名コラム『大波小波』の文章が気になったので引用してみたい。
「私はあなたを支持しない、だけどあなたが発言する自由は守る」という言葉があるが、常に憲法に立ち返ってリベラルであり続けることが大切なのであろう。

中山成彬国土交通相が辞任した。それはまあ当然。「日本は随分内向きな単一民族(そもそも意味がよくわからない)」やら成田国際空港反対闘争についての「ごね得」発言は、政治家としてあまりに不見識な発言だ。とても浅くて軽い紙のような思想が透けて見える。こちらが恥ずかしくなる。政治家としてというよりも、人としてどうなんだろうと思う。
ただし「日教組は日本の教育のがんだ」や「日教組をぶっ壊すために火の玉になる」などの発言に対して、「結社や集会の自由を保障する憲法21条に抵触している」として批判する論調(かなり見受けられた)については、僕は違和感を抱く。居丈高になれない。憲法21は、結社や集会と並んで、「言論、出版その他一切の表現の自由」を保障している。たとえ政治家といえど、その自由を妨げられてはならない。紙のように薄くて不勉強で浅い思想信条だとしても、これを表明する自由は保障されねばならない。
もちろん閣僚(公人)としての不適格さや思想信条の偏狭さは論議されねばならない。徹底的に批判されるべきだ。ただし憲法をだしにすべきではない。封殺されるべきではない。その刃はきっとこちらに向かう。(谺返し)