香山リカ監修『夢・挑戦・達成:未来を拓いた10代たち』(廣済堂出版 2003)を読む。
香山リカの名前に魅かれて手に取ってみたが、高校の宣伝という意味合いの強い本であった。校長にプロスキーヤーの三浦雄一郎氏を迎え、単位制通信制高校を全国展開するクラーク記念国際高等学校が全面的に協力しており、同校の在学生または卒業生で、世界を舞台にした夢に向かう若者の姿を追う。オリンピックを目指すスノーボーダーや、アメリカでの活躍を狙うバス釣りのプロ、また、ヒマラヤ登頂を達成した若者など、破天荒ながらも魅力のある姿を豊富な写真を交え紹介する。
結局は学校の中にいる「例外」的な生徒を取り上げ、イメージアップを計るだけの本だろと内心毒づきながらも、10代後半から20代前半の若者の真剣な眼差しを見て、蔭ながら応援したいという老婆心を禁じ得なかった。
『夢・挑戦・達成:未来を拓いた10代たち』
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