鄭讃容『英語は絶対勉強するな!②』(サンマーク出版 2001)を読む。
英語を日本語に翻訳する技術だけを高めようとする受験英語では決して英語のコミュニケーション能力は身に付かないと著者は断じる。そして、とにかく子どもが言葉を学ぶように、ひたすら英語の「音」だけを徹底して聞きつづけることから始めよと教授する。そして次に、聞こえた通りにすべてを書き取り、そしてそれを「台本」にして最初から最後まで真似しながら音読するせよと述べる。まず聞いて話す練習を繰り返すことで、英語に慣れる土台を作る。そして、今度は分からない単語を英英辞典で引き、そこに記されている解説や例文をノートに書き写すことで、英語の意味を「英語のまま理解する」力を涵養し、英語で良く使われる文章表現パターンや生きた文法を自然に身に付けることができると説く。
英語をひたすら聞くことや、英英辞典を引くなどは昔からあったやり方である。しかし、自分が聞いた通りに書き取り、それをテープの話し方や発音を真似ながら英語を身に付けていくというやり方は、考えてみれば新しい学習法である。ただ正しい答えや発音を真似るのではなく、自分のリスニングやボキャブラリーをスピーキングを通して修正していくという手法は時間はかかるが、確実に英語をものにできる学習法であろう。
『英語は絶対勉強するな!②』
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