月別アーカイブ: 2005年1月

『人生のレールを乗り換えてみる』

 片岡勝『人生のレールを乗り換えてみる』(2001 青春出版社)を読む。
 三菱信託銀行での労働運動や市民運動を経て、

 僕が考えているのはボランティアとビジネスの中間に位置する、「ビジランティア」だ。というのも、一過性の好意の押しつけをしても根本は何も変わらないわけで、それを一つの事業として継続しなければ意味はない。社会サービスの担い手にはなれないと考えるからだ。ボランティアの場合は、何か要求をされれば「やってあげているのに文句を言うな」という気になりがちだ。しかし、ビジネスならば、利用者の要求があればそれに応えて行く必要がある。つまり、サービスの向上にもつながって行くことになる。

amlより

 國場です。転送歓迎複数のMLへの投稿、重複お許し下さい。昨日私は、渋谷のじれん「渋谷・野宿者の生活と移住権をかちとる自由連合」という、野宿者と支援者で構成されるホームレス問題に取り組む団体の宮下公園での炊き出しの手伝いに行ってきました。実際来ていたホームレスの方々は200人以上を超え、日本がとても大変な状況にあることを感じさせられました。これからの日本はますます失業者が増え、ホームレスの方も増えるかと思います。

 炊き出しが終わり、野営と言って30十名ほどで外で固まって寝ることになり、パトロールを終え、私も一緒に寝ることにしたのですが、毛布を二、三重にもかぶったのにもかかわらず、とても寒くて私はほとんど眠れませんでした。

 イラク、アフガン、スーダン、パレスチナ、チェチェン・・

 そして今回のスマトラ地震、世界中には沢山の避難民がいて、本当に過酷な状況に身を置かれている方が大勢いて本当に心が痛みますが、ここ日本も例外ではなく、なにより身近にそうした方々がいることを忘れないで欲しいと思います。このホームレスの方たちも、そうした戦争、貧困を生み出している資本主義、権力による同じ犠牲者です。
 のじれんの方からの話によると、毎年一番寒い時期になると亡くなられる方が出るそうです。
わたしたちには家があり、ぬくぬくと暖かい布団で寝れますが、こんな寒い冬の東京で、野外で寝ている方が大勢いる事をどうか心にとめていただきたいと思います。

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 のじれんではパトロール(夜回り)や炊き出し、福祉行動といったボランティアを常時募集しています。現在、慢性的に人手が足りないということなので、ぜひ皆さんもいろいろとお忙しいかと思いますが、空いた時間があればぜひご協力をお願い致します。
詳しくはのじれんウェブサイトをごらん下さい。(更新が滞っていますが・・。)

 http://www.jca.apc.org/nojukusha/nojiren/
 のじれん連絡先 TEL&FAX 03-3406-5254
 e-mail:nojiren at jca.apc.org
 どうぞよろしくお願い致します。

『青木雄二のゼニと病気』

青木雄二『青木雄二のゼニと病気』(青春出版社 2003)を読む。
著者自身が肺ガンによって亡くなる直前に書かれた作品になっており、医者や病院、保険会社、厚生労働省を中心とした保守的で身内をかばい合う医療界の旧い体質を独断調でバサバサ斬る。

「このまま終わっていいのか」

あけましておめでとうございます。寒い日が続きますが、皆様のご健康をお祈り申し上げます。

 本日の東京新聞朝刊に元東大全共闘のメンバーで弁護士の秋山洋氏の談話が載っていた。私自身の今年一年の目標はまだ定まっていないが、「このまま終わっていいのか」という秋山氏の言葉を胸に刻んでいきたい。

 僕らの世代はベトナム反戦が共通項だった。ベトナムで毎日、人が死ぬ。もっと平和な時代に生きたい。黙っている自分が嫌だ、というイライラが常にあった。大学紛争が敗北し、次の世代はしらけた。でも、いまのイラクだってベトナムと同じ。お前はどうするんだと考えさせられる。自衛隊派遣はおかしい。昔だったら、大学にバリケードができるんじゃないか。
 ヒッピーのように既成の価値観にしばられない視点が好きだった。うさんくさい自己否定でなく、僕は自己肯定派。学生運動でも異端と見られた。ただ、僕らに一番欠けているのは人生の目標。同世代の中には「このまま終わっていいのか」という声がある。僕もそうかなと。おもしろい時代を生きてきた、得したなと思うからこそ。