月別アーカイブ: 2003年5月

amlからの転載

【転送大歓迎、重複・遠方の方すいません】<BCC送信しております>
埼玉朝鮮初中級学校の公開授業の案内です。どなたでも参加できますので、興味と時間のある人は一度のぞいてみてください。
在日本朝鮮人人権協会 金東鶴
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<公開授業のご案内>

新緑が目にしみる今日この頃、諸先生におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。
常日頃、在日朝鮮人子弟の民族教育に深い理解を示され、暖かい支持、声援を寄せてくださっていることに対し、心から感謝の意を表します。
さて、文部科学省がインターナショナルスクールの卒業生にだけ国立大学受験資格を認め、朝鮮学校等、アジア系民族学校は認めないとする方針が「アジア蔑視」、「民族差別だ」との批判をうけ、凍結、再検討となっている問題と関連し、朝鮮学校の教育に対する関心が高まっています。つきましては、多くの日本の先生に民族教育に対する理解を深めていただくために下記のように公開授業を実施いたします。
是非ご参観くださることをお願いし、ご案内申し上げる次第です。
敬 具

日時:2003年5月24日(土)午前10時〜正午

場所:埼玉朝鮮初中級学校
さいたま市大宮区堀之内1−501−1
TEL 048(644)1954〜5
交通アクセス:JR大宮駅東口バス乗り換え口6番、7番にて「堀之内経由」のバスに乗車。「芝川新橋」停留所で下車(乗車時間10〜15分)し、芝川に沿って開成高校のある方向に歩いて5分程行くと左手に本校があります。

当日予定
公開授業 第2時限
(10:00〜10:45)
民族教育を考える集い
(11:00〜12:00)
新教科書紹介ビデオ上映
民族教育権の現状報告
2003年 5月 12日
埼玉朝鮮初中級学校
学校長  高  石  典
教育会長 安  重  根

『数学屋台』

芳沢光雄『数学屋台』(実業之日本社 1999)を読む。
東京理科大の数学科の教授の著書であるが、数学の持つ魅力をかいつまんでエッセー風にまとめたものだ。あらゆる物事をすぱっと割り切って考える数学的発想が面白かった。次の文章に端的に表されている。

自分自身が、あるいは自分の考えが単に選択されなかったとしても、それは自分自身あるいは自分の考えの善悪には無関係である。その辺を誤解して「自分はダメだ」「自分は誰にも相手にされない」などと言って、自分自身を苦しめている人が何と多いことであろうか。自分自身あるいは自らの考えが選択されるときも必ずある。そのときを待てるか待てないかだけなのだ。

また著者は80年代後半以降どかどか設置された「人間、文化、情報、環境、国際、総合などの単語を二つ並べたいわゆる学際学部」についてもコメントを寄せている。18歳人口激減期対策として入試科目を減らしたため、入試ランキングだけは必ず高い位置にある人気先行の学部の先行きの不透明さを指摘する。慶応大学の環境情報学部、早稲田大学の人間科学部が象徴的であろう。
そこで著者は二つの新学部を提案する。一つは今後の統計学の発展や統計調査会社の要請を鑑み、計量経済学、計量政治学、計量文献学を専門とする「統計学部」の設置である。もう一つはISBNコードや通信技術などの「符号理論」とインターネットなどの秘密保持の技術である「暗号理論」の研究・教育を主目的とする学部である。確かにこれらの学部は完全なる産学協同路線上のものであるが、中身のない大学・学部にだまされるよりはよっぽど社会的に意義があろう。

マメなホームページ

大変マメなホームページを見付けた。
中身についてのコメントは控えるが、一日の活動をここまでこまめに記録していくエネルギーの源泉は何なのだろうか。しかし、私自身もこのページを読書メモ代わりに利用しているが、これほど自分の活動を公開し商標名を克明に追っていくとなると、どんどん自分が自分自身に対して「第三者」化してしまい、混乱するのではないだろうか。

『墨東綺譚』

永井荷風『墨東綺譚』(新潮文庫 1951)を読む。
大正・昭和初期の吉原周辺の下町の情緒がよく描き出されていた。”天下の”朝日新聞連載の作品なのできわどい(?)描写に欠けるのが少々残念である。2・26事件や満州事変など教科書で習う限りはその後の歴史が証明するようにファシズムの発端たるきわめて政治的な事件であるが、当時の感覚からすると得体の知れないきわめてきな臭い事件として捉えられたことが分かる。
ついでにその永井荷風が参考にしたという樋口一葉『にごりえ・たけくらべ』(新潮文庫1949)を途中まで読んだ。
村上龍の小説のように句点が全くなく、文章が延々と続くので大変読みにくかった。しかし『墨東綺譚』のベースになったということだけは伝わってきた。

テレホンカード

先日使用済みのテレホンカードが大量にあったので、ネットで調べた「緑の地球防衛基金」という財団法人に寄付したのだが、先日私の名前が寄付協力者欄に小さく掲載された会報「緑の地球新聞」が送られてきた。主にアフリカと中国での沙漠緑化運動に技術協力している財団である。一面はタンザニアのテマ村での給水パイプラインの補強・拡充工事の進捗状況、次に中国陜西省での苗木育成センターの活動状況、続いて環境省の尾瀬沼ヘリポート建設計画縮小案に再要望書提出といった「地味〜」な記事が続く。まさに「緑の地球」といったグローバルな視点における、ローカルな活動を推進する団体である。活動の方向性としては正しいので書き損じハガキの寄付などで協力したいと思う。(どうでもよいことだが、先程文字変換で「会報が送られてきた」の文章が「解放が送られてきた」と変換された。こちらの方はあまり送られてきてほしくない代物である)