遠藤周作『落第坊主の履歴書』(文春文庫 1993)を読む。
学生の頃彼のエッセーを数冊読んだことがあったので、1時間半くらいで軽く読み流す程度に読んだ。『桜島』を著わした梅崎春夫のエピソードが面白かった。梅崎氏の何事にも生真面目な姿をうまく捉えていた。
今日は先週の疲れが残っている感じがしたので、近所の春日部温泉に出掛けたのだが、さすがに春日部温泉のサウナの中で本を読んでいるのは私だけだった。いつも風呂の中で本を読んでいるので、手に何も持たずに風呂に入るのが落ち着かなくなってしまった。私は朝いつも新聞片手にトイレに入っているのだが、しかしこれまたわずか数分程のことなのだが、新聞なしでトイレに入るのが何か時間の無駄のように感じてしまうのだ。習慣とは恐ろしいものだ。歳とともに柔軟性がなくなってくるのか、自分の変な行動を変えることが段々難しくなってくるのをつくづく実感する次第である。