北野武監督『Dolls』(松竹 2002)を東京お台場へ観にいった。
10年前に公開された北野武監督、真木蔵人主演の『あの夏いちばん静かな海』(東宝 1991)のモチーフが似ていた。失恋のために精神的な異常を来たした菅野美穂演じる佐和子と西島秀俊演じる松本の二人が腰に赤い綱を結びつけたままひたすら歩き続けるだけの風景で展開していく。その二人の放浪と同時平行に報われない純愛のドラマが進行していく。先程の『新巨人の星』の感想と少々重なるが、『Dolls』も観客に作品理解のほとんどを預けてしまっている感がある。
□ 映画『DOLLS』公式サイト □