日別アーカイブ: 2002年2月27日

メルセデスベンツのCMを見て

ここしばらくテレビでも新聞でも鈴木宗男衆院議員の公共事業を巡る疑惑で持ち切りである。「ムネオハウス」や「鈴木踏切」といったテレビ向きの分かりやすいキーワードと、典型的な温情派土建屋的体質は、マスコミにとっても扱いやすく、叩きやすい対象なのであろう。

現在メルセデスベンツのCMがテレビで放映されている。裸の男がひたすら暗やみを走りぬけるものだ。そして「思想が生み出すもの メルセデスベンツ」というテロップが入る。
メルセデス社はダイムラーとベンツとポルシェという3人の技術者が共同で設立した会社だったはずだ。1930年代ナチスの台頭に合わせ、メルセデス社はナチスに協力的な立場をとるようになった。そのためナチスに反対だったポルシェはイタリアに逃れたということだ。その後メルセデス社はナチスとの癒着を深めていく。ベンツの車体に据え付けられるスリーポイントマークは空・海・陸を制するものとして制定され、メルセデスがヒットラーの御用車を作っていたのは有名な話である。
するならばこのCMのキャッチコピーはいかがなものだろうか。ちなみにメルセデスとはダイムラー博士の娘の名前から取られている。