日別アーカイブ: 2002年2月25日

『都の子』

江國香織のエッセイ集『都の子』(集英社文庫)を3分の1だけ読んでやめた。
本の表紙には「繊細な五感と、幼子のようにみずみずしい感性が、眩しく、切ない」と謳われているが、単なる記号的「差異」に執着する消費者意識をリアルに解説したにすぎない。スイカシェイクが好きだの新宿からのリムジンバスが快適だの、実家の和箪笥に懐かしさを感じるだのと、だらだら話は続いていく。