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『わかりやすい統計学』

松原望『わかりやすい統計学』(丸善株式会社 1996)を読む。
統計の考え方に始まり、正規分布や平均値、最頻値、中央値、偏差値、相関関係までは、体系的に理解することができた。特に偏差値の出し方は計算式も丁寧で完璧に自分のものにできた。
しかし、おそらくは東大教養学部の授業で使われている教科書なので、それ以上のt検定や回帰分析、適合度あたりはさっぱりであった。大事なことは計算をして答えを出すことではなく、計算式を用いて実際の分析に生かすことである。ある程度は「分かったふり」をして勉強を続けていこうと思う。

『オールカラー完全版 世界遺産』第1巻

『オールカラー完全版 世界遺産:歴史と大自然へのタイムとラベル』第1巻ヨーロッパ(2002 講談社)を読む。
イタリア・ギリシアを中心に、ローマ帝国やビザンツ帝国で作られた教会が多数紹介されている。めったに地震のないヨーロッパならではの崖の上に建てられた修道院などもあり、日本との違いを感じた。

『イリオモテ島』

横塚眞己人『イリオモテ島:原色のパラダイス』(新日本教育図書 1989)を手に取った。
観光、マリンスポーツ、野生動物、野鳥、植物、祭の6つ面から西表島の魅力を紹介する写真文集である。
1989年刊行の本で、ワンレンのモデルの女性がゴルフを楽しむ姿など、時代を感じるバブリーな写真も載っている。
亜熱帯気候に特徴的なマングローブの林が大変豊かな生態系を育んでいる実態がよく分かった。
「原色のパラダイス」というタイトルにあるように、真っ赤なホタルや目玉模様のチョウの写真が気味悪かった。

『犬と鴉』

田中慎也『犬と鴉』(講談社 2009)を半分程読む。
表題作の他、『血脈』『聖書の煙草』の2作が収められている。
作者の自伝小説といった雰囲気の『聖書の煙草』は、「自然主義」文学に近い内容で、かなり突っ込んだ描写が興味深かった。
女性の読者は引いてしまうかもしれない。
表題作の『犬と鴉』の方は、どうしても物語世界に上手く入り込むことができず、20ページでダウンした。

『ハイジ紀行』

新井満・新井紀子『ハイジ紀行:ふたりで行く「アルプスの少女ハイジ」の旅』(白泉社 1994)を読む。
大ヒットした『千の風になって』の作曲家でもあり、芥川賞作家でもある新井満氏と妻の二人の写真文集である。3児の母である新井紀子さんが40代半ばを迎え少し時間に余裕ができたため、少女時代から憧れ続けた『アルプスの少女ハイジ』の舞台となったアルプスの山々や村々と、原作者ヨハンナ・シュピーリのゆかりの土地を訪ね歩いていく。きれいな写真と心地よい文章で構成され、旅行ガイドともなっている。

スイスと聞くと、山と森に囲まれた自然豊かな国というイメージがつきまとう。しかし、統計をみると国土に占める森林の割合は31%であり、日本の69%の半分にも満たない。それだけ日本は森に囲まれた資源豊かな国なのである。

本日の東京新聞朝刊に、9日にスイスで実施された国民投票で、移民流入に対する規制が賛成50.8%の僅差で可決されたとの記事が掲載されていた。スイスは1999年にEUと自由移動に関する協定を締結している。その後東欧やアラブ諸国から低賃金の労働者やイスラム教系移民の流入が続いているそうだ。左派やイスラム系団体による抗議のデモの様子が紹介されていたが、国内においても「永世中立」を保てるかどうかが問われている。