ムギ(勝間和代)『インディでいこう!:ナチュラル&インディペンデントな生き方 実践ガイド』(ディスカヴァー・トゥエンティワン 2006)を読む。
著者の勝間さんよりも、ディスカヴァー社長の干葉弓子さんが編集を担当した本を読んでみたいと思い手に取ってみた。
具体的な目標設定から生活習慣を変えようというビジネス書である。年収600万以上、よい男性パートナー、良い歳の取り方をする女性を「インディ」と定義し、そうした自立した女性になるための具体案が述べられている。あまり興味を引くような内容ではなかった。
それよりも、昨年までディスカバヴァー・トゥエンティワン社の「アバクリ手帳」というよく考えられた手帳を1年間使っていたこともあり、干葉社長が代表取締役を務めるディスカヴァー社の戦略の方が興味を引いた。今後も注目していきたい。
「読書」カテゴリーアーカイブ
『漢語の知識』
一海知義『漢語の知識』(岩波ジュニア新書 1981)を読む。
先日から漢文を扱っているところであり、雑談の材料として使いやすいものがあればと思い手にとってみた。
「勉強」や「落第」、「浪人」といった高校生になじみの深い熟語から、「収集狼狽」「一衣帯水」「紅一点」などの故事成語に基づく漢語まで、40数語に丁寧な解説が加えられている。
その中で「首相」の項があるのだが、木偏ではなく目の部に該当する「相」の字の解説が興味を引いた。ちょうど今読んでいるところの「漁父之利」の文中にも出てくるので、話のネタに使ってみたい。
『家庭教師革命』
鶴蒔靖夫『家庭教師革命:インタラクティブエデュケーションで次世代を拓く「家庭教師のトライ」の挑戦』(IN通信社 2000)をパラッパラッと目を通す。
鶴巻氏は企業活動を紹介する本を多数執筆し、企業広告の提灯番組であるラジオコーナーを長年担当しており、業界では知られた評論家・コメンテーターである。
ほとんど内容は読んでいないが、冒頭に現代の教育の荒廃や若者の心の成長といった問題を提起し、それらを一気に解決へ導く家庭教師の可能性や家庭教育の復興、「家庭教師のトライ」社の将来性へと話を展開させる。結論ありきの強引な展開に突っ込みどころも多いが、非常に文章が上手いので、すらすらと読んでしまう。
大人から子どもまで誰しもが語れてしまう教育論というものの難しさを感じた。
『弁理士になるには』
班目俊一郎『弁理士になるには』(ぺりかん社 1993)を卒読した。
市民生活には馴染みの薄い弁理士の仕事や資格について分かりやすく説明されている。
一口に、弁理士とは、国家試験に合格した資格者で、依頼者に代わって工業所有権(特許・実用新案・意匠・商標)の獲得、保全を業務とする人々である。サービスマークやデザインなどの登録商標は分かりやすいが、大半は電子・電気、機械、化学といった高度に専門化された工業系の特許出願を担当している。1本のボールペンにもいくつもの工業所有権が絡み合っている。ただアイデアを発明し、それを製品化すればよいという発想だけでは、生き馬の目を抜く現代では通用しない。全ての過程において権利として確立させることが求められるのだ。
一つ製品を開発すれば、その製品に該当する全ての特許や意匠を調査し、また他社の製品が売り出されれば、自社の持つ独自技術が使用されていないか確認する作業が必要なのである。
現代社会の釈然としない内容であったが、形のないアイデアそのものが権利化されて売り買いされるという「形而上学的な逆説」(岩井克人)を感じた。
『日本史が人物12人でわかる本』
爆笑問題『日本史が人物12人でわかる本』(幻冬社 2004)を読む。
日本史の勉強が捗らずに安易な方法をとろうと、タイトルに惹かれて手に取ってみた。
ここしばらくの疲れのためか、内容が整理されていないためか、すんなりと内容が頭に入ってこなかった。
菅原道眞、源実朝、武田信玄、淀君、田沼意次、井伊直弼、高杉晋作、土方歳三、和宮、福沢諭吉、野口英世、山下奉文と、平安から昭和までの当時の時代を代表する人物が名前を連ねている。しかし、当時の時代状況を代表すると言っても、必ずしも成功者だけではない。藤原政治に疎まれた道眞や北条氏に操られていた実朝、幕府と朝廷の架け橋を期待された和宮など、歴史の転換点に翻弄された人物も多く取り上げられている。
歴史の教科書やドラマを見ていると、後の歴史を切り開いた偉人ばかりがクローズアップされるが、陰から歴史と歴史を繋いできた人物の活躍にも注目していきたい。
あとがきの中で、太田氏は次のように述べる。
歴史を見ていると、人間は、”どんな時代と出会ったか”がとても大きいと思う。どんな人間が、どんな時代に生まれたかによって、世界は大きく変化していく。
現代は、この本に登場した人物達の遺伝子を確実に受け継いでいる。これらの人々の人生が形づくったのが、この我々の住む世界だ。そう考えれば歴史とは決して過去のものではない。
