読書」カテゴリーアーカイブ

『サイクリングライフ vol.1』

サイクルスポーツ編集部『サイクリングライフ vol.1―ペダルを踏んでどこまでも行こう! クロスバイク徹底活用術!!』(八重洲出版 2010/04)を読む。
クロスバイクの特徴に始まり、購入方法、運転マナー、改造パーツ、自転車通勤でのアドバイス、ポタリングやレースでの活用など、タイトル通りクロスバイクの活用術が目白押しである。ちょうど今読みたい情報ばかりだったので、充実した読書体験となった。

『高石式 アクティブサイクリング 自転車に乗ろう!』

高石鉄雄『高石式 アクティブサイクリング 自転車に乗ろう!』(土屋書店 2009)を読む。
著者は名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科で、運動生理学の観点から自転車と健康について研究をしている専門家である。
スポーツや趣味からではなく、健康という面から自転車に真正面に向き合っている。歩行と自転車の消費エネルギーの違いや、自転車のタイプと心拍数の変化、ペダルの位置による使われる筋肉の種類など、計測データに基づいて科学的に説明がなされている。結論としては、メタボ対策の一番の特効薬は血糖値コントロールに優れた自転車であり、さらに軽快車よりもクロスバイクの方が、体の後ろにある大臀筋や大腿二頭筋をバランスよく使うため、美容にもベストであるとのことだ。やはり健康科学の専門家の意見なので、ストレッチやフォームを含めてすんなりと納得することができた。

自転車通勤を始めてまだ1ヶ月であるが、体重は1kg減った。ウエスト部分は確実に細くなってきている。事故や怪我をしたら何もかもが水の泡なので、事故や怪我をしない技術を徐々に身につけていきたい。

『青葉台駅チャリンコ2分』

鈴木カオリ『青葉台駅チャリンコ2分』(小学館 2005)を読む。
早稲田大学自転車部初の女子部員として活躍した後、「サイクルスポーツ」誌での編集生活を経て、2002年2月に横浜市青葉区に夫ともに「轍屋自転車店」を開店するまでの半生記が描かれる。
自転車に纏わる軽いエッセーだろうと思い手に取ってみたのだが、著者のド派手な怪我や股ズレ、病気の体験談が凄まじい。また、自転車だけでなく、妊娠・子育てに追われる主婦と夢を追い続ける夫とのすれ違いや、何の準備もなく進められる店舗設計の話なども面白かった。
素直に読んで良かったと思える作品であった。ホームページを見る限り、「轍屋自転車店」の経営は上手くいっているようであるが、末長く地元で繁盛してほしい。

『自転車で痩せた人』

高千穂遙『自転車で痩せた人』(生活人新書 2006)を読む。
50代を過ぎてからロードレーサーに乗り始めた著者が、わずか3年で体重が30キロ近く落ち、体脂肪率が10%を切るところまで減量に成功した秘訣を語る。サイクルスポーツで酷使ような特別な改造でも、人跡未踏な旅先で必要となるような装備でもなく、雨天時のカッパや、疲労を残さないための休憩、事故に合わないための交通ルールなど日常生活の中で健康維持のために自転車を活用をする実践的なアドバイスが続く。

『まちがいだらけの自転車えらび』

エンゾ早川『まちがいだらけの自転車えらび―幸福な自転車乗りになるための正しいロードバイクの買いかた』(双葉社 2008)を5分の4ほど読む。
神奈川・茅ヶ崎でロードバイクの専門ショップを経営する著者のロードバイク購入の指南術である。また革命家を自任しており、時折自転車とはあさっての方向の社会評論も含まれる。しかし、後半以降はフレームの材質やメーカーの細かい違いなどの話が延々と続くため、最後は投げ出してしまった。

著者にはロードバイクに対する強い愛情とこだわりと偏見があり、イタリアメーカーのGIOSを強く薦める一方、イタリア以外の国の製品や、日本のメーカーや小売り、顧客に対する辛口の発言は舌鋒鋭い。1人の信者と同時に9人の敵を作るような内容である。中には、出版社への行き方やパソコン使用の流儀、お得意さんのことなど、どうでもいいような話も挟まれる。

エンゾ・早川氏は、ロードレース界隈における有名人であり、レースやセッティングなどの著作も数多く上梓されている一方で、ネットではその言説や行動が絶えず批判の対象となっている。はっきりと正邪を断じる物言いと過剰なまでの自信は、日本では真っ先に叩かれる対象となりやすいのであろう。確かに、著作の内容とネット上の批判を並べてみると、ボケとツッコミが上手く噛み合った漫才のようである。

「2ちゃんねる」やまとめサイトでの見事なまでの叩かれっぷりを読んでいるうちに、著者への関心がムクムクと湧いてきた。一度お会いしてみたい畸人である。