『本気で自転車!2009』(毎日コミュニケーション 2009)を眺める。
ほとんど全ページが自転車の車体やアクセサリー、グッズの紹介写真で占められ、申し訳程度に文章が添えてあるだけのカタログのような内容のムックであった。素人目線で分かりやすくまとめてあるので、知識の整理に役立った。
「読書」カテゴリーアーカイブ
『乗りくらべスポーツ自転車の本』
エイムック『乗りくらべスポーツ自転車の本:バイシクル・インプレッション2003』(エイ出版 2003)を読む。
刊行当時の最新型の64台のスポーツバイクのインプレッションである。FRバイクに始まり、DHバイク、XCバイク、ロードバイク、加えてMTBやミニベロ、折りたたみ式自転車まで、あらゆるジャンルの自転車を取り上げている。ごった煮的な印象は免れないが、「あらゆる趣味の雑誌、本を発行し、新しいライフスタイルを提案するエイ出版社」とエイ出版の会社宣伝文句にある通り、自転車の種類だけそれを楽しむ趣味の世界があるということは伝わってきた。
『大人のための自転車通勤読本』
松田力『大人のための自転車通勤読本』(東京書籍 2008)を読む。
建築家代表の著者が、50代半ばになってから始めた会社まで8.5キロの自転車通勤の魅力や、サドルへのこだわり、はたまたお風呂での読書のやり方など自転車に纏わる四方山話をべらんめえ調で語る。
さらっと読み流していたのだが、35年以上前の学生時代に突然車のアクセル・ペダルが壊れてしまい、道端に落ちていた針金で修理して帰ったとのエピソードが印象に残った。著者はその経験から次のように述べている。
動くことのカラクリを理解した上で乗っていれば、どこに問題が発生し、どこをチェックし、どこを直せばいいのか、即座に判る。基本的な機構を理解しておくことの重要をその時身をもって実感したのだ。
ところが、何なんだ。今の車は、ボンネットを開けてみても何が何だかさっぱり判らない。コンピュータしかり、裏蓋を開けてみてもさっぱり判らない。ケイタイ電話もカメラも同じ。昔、好きだった分解の楽しみは今の子供たちは持ち合わせていない。当たり前だ、目覚まし時計ですら、分解したところでその機構は判らないのだ。まー世の中進んじゃったんだから、しょうがないと言えばしょうがない、としか言いようがないが、自転車にはまだその楽しみが残されている。全てのモノには理由があると思っている私の妄執を満足させてくれるのが自転車である。コンピュータ制御のない、中学で習う物理の知識があれば十分理解できる自転車の機構は、ハゲかかってきたオジさんの知的好奇心をまだまだ満足させてくれる最高のオモチャなのだ。
確かに身近な生活用具が悉くデジタル化してしまい、アナログな機械というと自転車くらいしか思いつかないのは事実であろう。
『中央構造帯』
内田康夫『中央構造帯』(講談社 2002)を読む。
平将門の首塚の脇に本社があり、2兆円を超える不良債権隠しで倒産した日本長期信用銀行をモデルとしたミステリーである。
推理小説としてはちぐはぐな感じが残ったが、不良債権の隠蔽工作や政治との癒着など、経済小説としては読み応えがあった。
ここしばらくの澱のような疲れというか、ストレスにより、読書にも集中できなかった。字は目で追っているのだが、内容が頭に入ってこない。ゆっくりと深呼吸をする必要がありそうだ。
『とことん自転車』
鶴見辰吾『とことん自転車』(小学館新書 2015)を読む。
俳優の鶴見辰吾さんが自転車の魅力についてたっぷりと語る。40手前で運動不足からボロボロのマウンテンバイクに乗り始めるのだが、ドンドン走行距離が伸びていき、レースに出場し、チームを作リ、ヒルクライムに挑戦するまで、どんどん気持ちも身体も若返っていく。
あとがきの中で、「自転車ってなんですか」と記者に聞かれた際に、「古くからの友人」と答えたエピソードが紹介されていた。「子どものころによくいっしょに遊んでいて、しばらく会わなくなってしまったけど、久々に再会してもやっぱり信用できる友だちというか、裏切らないヤツというか……」といった感じの説明を加えたそうだ。その説明内容に本人は納得していなかったようだが、いい言葉であると思った。

