富村周平編著『都市の自然を歩こう』(岩波ジュニア新書 1995)をパラパラと読む。
札幌、仙台、東京、名古屋、京都、大阪、福岡の各都市の中心部から30分程度で行ける郊外の自然が紹介されている。東京であれば狭山丘陵や国分寺崖線、京都であれば鞍馬山と、電車で会いに行ける動物や昆虫、植物などが写真入りで説明されている。
巻末に執筆協力者の名前ががずらっと並んでおり、情報だけがまとめられた学習参考書を読んでいるような気分になり、途中で読むのをやめてしまった。
「読書」カテゴリーアーカイブ
『脱・「英語人間」』
遠山顕『脱・「英語人間」』(日本放送出版協会 2001)をパラパラと読む。
雑誌『現代英語教育』に連載された内容に加筆修正が加えられたもので、英語に関する話題よりも、英語圏に暮らす人々との考え方の違いが述べられている。下の名前で呼び合う文化や「Hi !」の一声で話を始めるコミュニケーションなど、興味深い内容が多かった。心身の疲れがなければ読み通せたのに。
『青春ロボコン』
古厩智之『青春ロボコン:「理数系の甲子園」を映画にする』(岩波ジュニア新書 2004)をパラパラと読む。
タイトル通り、2003年に著者が監督を務めた映画『ロボコン』の撮影過程がまとめられている。私も実際に映画館で映画を観ているので手に取ってみた。
しかし、中身はというと、全210ページ中180ページが映画の台本である。監督が家で一人で作り上げる台本という世界観と、実際の現場でキャストやスタッフが総出で作り上げる映像作品との齟齬を監督自身が振り返るという、極めて日記文学テイストあふれる内容である。よくも岩波ジュニア新書編集部がこういった安易な企画を立てたものだ。
『地球がわかる50話』
島村英紀『地球がわかる50話』(岩波ジュニア新書 1994)を読む。
北海道大学理学部教授で、「海底地震観測施設」の施設長を務めていた著者が、地球の形に始まり、プレート、マントル、コア、地球誕生の歴史まで、空間的にも時間的にもスケールの大きい話を分かりやすく語っている。
しかし、最新の研究に携わる著者だからこそ、プレートが動く原因もマントルが対流する仕組みも、地軸がズレている理屈も、実は何も分かっていないという事実を素直に語る。
興味を引いたところを羅列してみたい。
- 海嶺である紅海とアフリカ大地溝帯が交差するジブチで新しく火山が生まれ噴火したり、地震がよく起きたりといった大きな変化が生じているという。
- 日本は北海道と本州東北部は北米プレートに、本州西南部と四国、九州はユーラシアプレートにあるというのはフォッサマグナの項で学習するが、これだけでは日本海から日本列島に向かう押し合う力が説明できない。
- プレートが動く仕組みも分かっていない。これまでは海嶺から次々と作られるプレートに押されて動いていると考えられてきたが、最近では地球の中へ潜っていく古いプレートが引っ張るものだから、その結果としてプレート全体が動かされているという説が有力になりつつある。
- 一番古いとされる太平洋プレートの歴史が2億年なのだが、ではそれ以前にも同じようにプレートが動き回っていたのか、なぜアフリカ大陸と南米大陸が切り離されてしまったのか、これからの研究を待たなければならない。
- 地球が回る軸と磁石とは、角度にして11度ずれている。また地球の磁力は毎年少しずつ西向きに動いている。その速さは経度にして毎年0.2度とか0.3度ほど。地球の磁石がこの3、400年の間に年々、僅かずつ弱くなっている。地球の磁石がひっくり返る仕組みも、どれくらいの間隔で、またどれくらいのスピードでひっくり返るかも何も分かっていない。
『やさしい英字新聞入門』
天満美智子、エリック・ベレント『やさしい英字新聞入門』(岩波ジュニア新書 1996)を手に取ってみた。
冒頭著者は次のように述べる。果たして出版当時の1990年代後半に、英字新聞を広げることで他者の視線を感じるほど日本は遅れていたであろうか。時代錯誤も甚だしい。
通勤カバンの中にいつも英字新聞が入っています。けれども、電車の中でそれをひろげて読む勇気はまだないのです。私の性格、いや、周囲に気づかいをさせるこの国のせいだと思います。そのうえ、日本はまだまだ英語アレルギーの国なのです。
