イシコ『世界一周ひとりメシ』(幻冬舎文庫 2012)を半分だけ読む。
タイトルそのまま、エッセイストの著者が世界一周旅行で食べた食事について素直な感想を寄せている。航空機を利用した旅行なので、食事といってもアウトドアではなく、地元の人が利用する飲食店が中心となっている。その中で、牛肉が禁じられているヒンドゥー教圏でも水牛はOKだという話が興味深かった。
半分だけ読んだところで、先日訪れた京都のホテルの朝食会場に、旅行者が置いていく本棚があったので、そっと置いてきた。
「読書」カテゴリーアーカイブ
『黄金の怪獣』
江戸川乱歩『黄金の怪獣』(ポプラ社 1970)をパラパラと読む。
雑誌『少年』(1962年1月〜12月)に発表された作品である。怪人二十面相が登場するシリーズで、虎やら部屋全体が動くエレベーター、主人公の明智小五郎や小林少年そっくりの偽物が登場する、鉄板の少年探偵団シリーズであった。最初の数ページで読む気を無くした。
『ヴァン・ゴッホの蜃気楼 』
おおば比呂司『ヴァン・ゴッホの蜃気楼:絵筆の旅』(講談社 1984)をパラパラと読む。
19世紀半ばにオランダに生まれたポスト印象派画家フィンセント・ファン・ゴッホが生涯に訪ねた町や港などを実際に辿り、当地の風景を絵筆に収めた絵画集である。中にはゴッホの作品のような派手な色使いの風車の絵などもある。が、大半は挿し絵程度の風景画であり、あまり面白くなかった。
『心がぽかぽかする本3』
和田誠編『心がぽかぽかする本3』(NTT出版 1992)を読む。
前作、前々作同様、「NTTふれあいトーク大賞」に入選した200編のショートショートから20編が抜粋されている。穴があれば入りたくなるほどの勘違いでも、暖かい心があれば結果は上手くいくといった、昔話の「因果応報譚」となっている。
『心がぽかぽかする本2』
和田誠編『心がぽかぽかする本2』(NTT出版 1990)を読む。
前作同様、「NTTふれあいトーク大賞」に入選した200のショートショート作品から20編を抜き出してまとめたものである。突然の同姓同名の青年からの電話や、精神的な障害を持った女性からの注文を受ける航空会社の予約課のちょっとだけほっこりする話が並んでいる。「心がぽかぽか」という大袈裟なタイトルは「看板に偽りあり」である。
