地理」カテゴリーアーカイブ

「ジャワ島で噴火 14人死亡」

本日の東京新聞朝刊より。
インドネシアのジャワ島で大規模な火山噴火が発生したとのこと。
1学期に学習した内容となるが、地震や火山は大陸プレートと海洋プレートがずれ合う「狭まる境界」で頻発する。図示したようにジャワ島はインド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートの境界に位置する。そのため、ジャワ島は日本列島と同様にねじ曲がった「弧状列島」となっている。

「文化に商機 イランからオマーンへ移住続々」

本日の東京新聞朝刊より。
昨日のイランとオマーンの良好な関係に関する記事の続編である。
記事の最後にオマーンがドバイに似て開発の余地があるというところが引っかかったので、オマーン統計データを調べてみた。

オマーンの合計特殊出生率は2.8人(2020)であり、緩やかな人口増加となっている。ところが、オマーンの人口統計は以下のグラフにあるように、この20年間で約230万人から約510万人と2倍以上の伸びを示している。

それにしても、合計特殊出生率が2.8人なのに、なぜこれほど人口が増加しているのであろうか。
疑問に思って、ネットを検索してみた。すると、以下のような歪んだ人口ピラミッドの統計(2020)が掲載されていた。20〜25歳くらいで海外へ働きに出掛けるとすると、ちょうど20年ほど前から一気に移民が増加したと考えられる。印僑が多い中東諸でよくみられる人口ピラミッドである。

「オマーン 米制裁下 イラン経済下支え」

本日の東京新聞の記事は興味深かった。
ペルシア湾を隔ててイランとオマーンが経済的に蜜月関係にあるという内容である。オマーンは面積約31万平方キロメートル、人口450万人、原油や天然ガスに恵まれ、一人当たりのGDPは18,970ドル(2019年 IMF統計)とかなり高い数値となっている。

記事では触れていないが、オマーンはイスラム教のイバード派が多数を占めている。Wikipediaによると、イバード派は「預言者ムハンマドが死亡してから約20年後の650年頃、またはスンナ派とシーア派の両方に先んじて興った」とあり、スンナ派のサウジアラビアとシーア派のイランの対立に巻き込まれていない。そうした点もギクシャクした中東において、オマーンが中立的な立場を保持できる要因なのであろう。

授業の中でも全く触れず仕舞いだったが、中東政治を語る上でオマーンの存在は外せないね。

「中国、ラオスへ高速鉄道」

本日の東京新聞朝刊記事より。
記事にも書かれている通り、中国とラオスを結ぶ鉄道というよりも、中国からタイを抜けて南シナ海へ通じるルートの建設という意味合いが強い。ラオスは約60億ドルもの大金を払うが、それはラオスの建設業界ではなく、中国企業に落ちる仕組みとなっている。