小雨模様の間隙を縫って、真ん中の子とフラフラ、ぶらぶらとサイクリングへ出かけた。
内牧や岩槻区小溝辺りを行き当たりばったりに走っていたのだが、普段通っている国道を一本入るだけで、こんなサイクリングコースがあったのか、こんな里山風の田園風景が広がっていたのかと、大人の方が驚きの連続であった。日常生活で築き上げた土地勘なるものが根底から覆されるような感覚に陥った。
それにしても、八幡神社の社務所内にいた巫女さんを見て子どもが発した「ねえ、パパ、神様がいるよ」というひと言には、はっとする驚きがあった。思わずぎゅっと抱きしめたくなるような感動的な一瞬であった。本人は数週間後にはすっかり忘れているだろうが。
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宮代町ポタリング
中川ポタリング
仕事から帰ってきて、3時過ぎから真ん中の子とふらふらとポタリングへ出かけた。
牛島球場や古利根川のサイクリングロードを走り、藤塚橋から中川沿いを走って帰ってきた。
春日部に越してきて20年近く経とうとしているが、改めて春日部市内を流れる中川の存在に気が付いた。
自転車に乗るようになって、車だと全く見過ごしてしまう川沿いの入り組んだ道や土手沿いの風景などが本当に楽しい。
思えば高校時代、学校帰りによく田んぼの中や全く知らない道を走っては、卒業後の生活に思いを馳せている自分がいた。
卒業後、自転車がスクーターになり、スクーターが400ccのバイクになり、オフロードバイクになり、やがて車へと変遷して行った。そして、自転車で知らない風景を彷徨い、我が身を振り返るという「遊び」を忘れた。
しかし、自分の原点は中学高校時代の自転車から見た風景への感動にあったのかもしれない。
高校時代、初めての経験するバイト先に向かうために、市内の鶴見川沿いを毎日10数キロ近く走った。
高校卒業後の展望が見えず、不安を忘れるために、遠い町までただひたすらペダルを漕ぎ続けた。
昔を振り返るのが嫌いな自分を、珍しく感傷的な態度にさせてしまうのも、自転車のなせる業だろうか。