投稿者「heavysnow」のアーカイブ

『ガラスあれこれ』

HOYA編『ガラスあれこれ』(東洋経済新報社 1986)をパラパラと読む。
眼鏡レンズでは国内トップのHOYA社によるガラス製品に関する入門書である。ウィキペディアによると、HOYA社は創業地の東京都保谷市に由来し、半導体製造用のマスクブランクス、HDD用のガラス基板事業における世界市場占有率はいずれも70パーセントを超えているとのこと。

眼鏡レンズの解説が中心だが、ガラスがなぜ光を通すのかという仕組みから、当時の最新技術である光ファイバーの特徴にも言及している。

『海に何が起こっているか』

関文威、小池勲夫『海に何が起こっているか』(岩波ジュニア新書 1991)を読む。
生物学や地球科学の観点から海に関するあれこれが記されている。
いくつか勉強になったところを記しておきたい。

  • アラビアの紅海は赤色の植物プランクトンが大量に発生する赤潮がよく起こるために赤い海と名付けられている。一方黒潮は流れが強く、植物プランクトンなどの粒子が少ないため、水が澄んでいて黒っぽく見えるために名付けられた。
  • 瀬戸内海は、その名がしめすとおり狭門(せと)、つまりせまい水路に囲まれた湾、灘、瀬戸などの海域がいくつも連なった複雑な地形である。つまり、外洋水との海水交換が悪い閉鎖性海域となっている。そのため、一度汚染物質が放流されると、長く海域に留まるため、一時は「死の海」とも呼ばれた。
  • 地球にやってくる太陽エネルギーのうち、約30%は雲の反射などで直接宇宙空間にへ逃げていくが、残りの約70%のうちの半分以上は海にいったん吸収される。熱は高温側から低音側へ移動するので、低緯度から高緯度に向かって海流の流れが作られる。そして、その途中の南北両半球の10度から20度の海洋上で蒸発量のピークを迎える。
  • オゾンとは酸素分子が3個結合したもので、そのオゾンが地上約30kmの高度を中心に地球をぐるっと取り囲んでいるので、オゾン層と呼ばれる。しかし、取り囲むといっても厚いところでも、空気分子の100万分10程度(10ppm)しかない。

「北朝鮮 党規約改定内容が判明」

本日の東京新聞朝刊記事より。
久しぶりの北朝鮮に関する報道である。この10年ほど、北朝鮮労働党総書記の金正恩は、創始者金日成(1948〜)、続く金正日(1997〜)と、2代続く祖父と父の権威を笠に着ることで威光を保ってきた。しかし、今後は先代までが築いてきた軍事優先政治の看板を下ろし、「人民大衆第一」の路線を打ち立てるというのだ。風を読むのが上手い北朝鮮政府なので、米中対立の最中、米中どちらとも顔を繫ぐことのできる国としてのソフト路線をポーズしたのであろう。

この北朝鮮の扱いも、地理の授業で毎年のように見直しを迫られる部分である。昨年の今頃は、金正恩の妹の金与正の強行姿勢が目立ち、米国トランプ大統領が支持を表明するなど、米国サイドによる北朝鮮カードの政治的利用に関する報道が目立っていた。今年は、米欧の関係改善もあり、欧州を味方につけるような北朝鮮外交が

『スポーツシューズの本』

ミズノスポーツシューズ研究会『スポーツシューズの本』(三水社 1993)をパラパラと読む。
スポーツ用品メーカーのミズノの社員による、スポーツシューズ全般の解説本である。足の骨の複雑な構造や地面から受ける反動力の分析、競技別のシューズの特性などが分かりやすく説明されている。足は「第二の心臓」だという点から、血液の循環や発汗など医学の観点も考慮されており、たかがシューズ、されどシューズといった感想だ。

『洋食器ベストカタログ』

テーブルウェア愛好会『洋食器ベストカタログ』(ナツメ社 1999)をパラパラと眺める。
タイトルそのまま、ディナープレートやサラダプレートをはじめ、さまざまな洋食器がブランド名と商品名、値段とともに綺麗な写真で紹介されている。アイスを掬うちっちゃいスプーンで1本1万円など、田中康夫氏の小説『なんとなく、クリスタル』を彷彿とさせるような内容である。「花より団子」「花の下より鼻の下」な自分にとっては、ほとんど興味のわかない内容であった。

ただし、誰しもが知っているイギリスのウェッジウッドやフランスのバカラ、ドイツのマイセンといったブランドでも歴史は浅く、せいぜい18世紀の前半、大半が19世紀になってからの創業である。その背景には、産業革命で力を付けたヨーロッパ諸国が、当時の中国から輸入した陶磁器を分析・改良した歴史がうかがわれる。ガラスはローマから中国へと渡っていったが、陶磁器はアヘンと引き換えに中国からヨーロッパに輸出されていった世界史の一幕が垣間見える。