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「アフリカへ官民4兆円」

本日の東京新聞朝刊に、第8回「アフリカ開発会議」で、岸田総理が30万人の人材育成や感染症対策、食料支援などの分野で総額300億ドル(約4兆1千億円)の支援を表明したとの記事が掲載されていた。

人口爆発が続くアフリカに対し、継続的な支援や難民支援策を打ち出すという方向性は素晴らしい。ただし、一過性の食料支援などは、今般のウクライナ情勢下では致し方ないが、アフリカ諸国が自律的・持続的に発展できる支援のあり方を検討したい。こうした場面こそ、SDGsに基づいた支援のあり方が問われる。
また、アフリカは北部や東部を除いて、ほとんど地震がない安定陸塊となっている。脱炭素という名目で原発輸出に突っ走ることがないようにしてほしい。

また、難民支援策では、まず日本が移民政策を本格的に検討していくべき時期にきている。突然数万人も受け入れることはできない。徐々に現行の入管政策を改め、多様性を受け入れる日本社会を築いていく必要がある。

別項の記事で、国連開発会議のアフナ・エザコンワ局長は、食糧生産を増やすための、貯水施設や灌漑施設の整備が必要だと訴えている。一過的な食糧支援ではなく、継続的な農業技術支援を、一時的な医療支援ではなく、恒常的な安全な水の確保が求められている。

『宇宙のキーワード』

海部宣男『宇宙のキーワード』(岩波ジュニア新書 1991)をパラパラと読む。
当たり前の話だが、夜空にきらめく星は全て自分で光る恒星である。その恒星の光を反射して見える惑星は、太陽系にある水・金・地・火・木・土・天・海王星以外、存在を確認できていない。
そういった宇宙に関する基本的な内容が分かりやすく説明されている。
他にも、野辺山の電波望遠鏡や岐阜県のカミオカンデなど、政府が科学開発に重点を置いていた時代背景が垣間見える。

『幻想古書店で珈琲を』

蒼月海里『幻想古書店で珈琲を』(ハルキ文庫 2015)を読む。
神保町の三省堂を思わしき大型書店の本棚の隙間に、魔法の喫茶店がオープンしたというファンタジーである。ニコライ堂やすずらん通り、書泉グランデなど、駿台予備校時代に足繁く通った本屋や風景が出てきて懐かしかった。

『田園発 港行き自転車』

宮本輝『田園発 港行き自転車』(集英社 2015)の下巻を読み終えた。
賀川真帆・寺尾多美子、脇田千春、夏目海歩子・佑樹の3つの家族の物語が絡み合い、富山県滑川に3つの物語が収束していく。久しぶりに長編を読み終えた疲れが残った。