投稿者「heavysnow」のアーカイブ

「ウィシュマさんが亡くなる直前の動画が公開」

東京新聞望月記者のTwitterより。
昨年度、一昨年度の授業で取り上げたスリランカ女性で入館施設で死亡したウィシュマさん

2021年3月6日にウィシュマさんが入管で死亡する直前の映像。無理せず見れる方には見てほしい

検察が裁判所に提出した5時間の映像の中には、ウィシュマさんが、出されたカフェオレを飲み込めず鼻から出してしまい、職員が「鼻から牛乳や」と笑ってる様子や、反応しないウィシュマさんに「薬決まってっか?」などと声をかけてる職員の動画はない

弁護団が公開した5分の映像には、飢餓状態のウィシュマさんが、身体の自由がきかず、スリランカ語で命乞いを意味する「アネー」を繰り返し「病院連れて行ってあげて」と懇願する様子が

命を救えるポイントは沢山あったのに、なぜ、入管は、ウィシュマさんを救うことができなかったのか

政府が提出する入管法改正案は、非人道的な対応を続けていた、入管職員たちの権限をさらに拡大させるものだ

収容の上限設定もなく、難民認定率が2%にも満たない状況で、3回目以降の難民申請を原則認めないという改悪だ

改正で、強制送還忌避罪のターゲットにされるのは300人超の子ども含め、3224人にのぼる(2021年)

国連人権委から何度も勧告を受けながら、入管収容に司法審査を入れたり、入管でない第三者の難民認定機関を作るなどの抜本的な改革に全く踏み込まず、改正によって、ひたすら入管職員の権限を拡大させようとしている

このような法案を通していいとは到底思えない

『花の鎖』

湊かなえ『花の鎖』(文春文庫 2013)を読む。
最初は同じ店を舞台に3つのドラマが同時に繰り広げられている群像劇だと思っていた。最後の方で空間的に話が繋がっていくのだろうと読み進めていった。しかし話がほとんど繋がらず、みえみえの伏線ばかりで頭の中で整理するのに苦労した。途中で3つの物語が空間的ではなく、時間的に繋がっている話だと気付いた時にハッとした。

『木を植えた人』

ジャン ジオノ『木を植えた人』(こぐま社 1989)を読む。
フランスの田舎の荒地にどんぐりを蒔いて森に育て上げた男の物語である。話のメインテーマは森ではなく、森を育てる男の生き方にある。他人との比較ではなく、二十年後、三十年後の森の成長を目標に地道に生きていく幸せが描かれている。

「サンマ、温暖化で餌少ない沖合に」

本日の東京新聞夕刊に、秋刀魚の水揚げ量が激減しているとの記事が掲載されていた。数年前から地球温暖化により、寒海魚の生息域が北上し、日本近海での水揚げ量が減っているのは知っていたが、ここまで急減しているとは知らなかった。

サケの水揚げ量も減っており、日本近海で寒海魚は期待できないのであろうか。

  • 暖海魚とは、生息に適した水温が10℃以上となる魚類。マグロ、カツオ、イワシ、サバ、ブリなどが該当。
  • 寒海魚とは、生息に適した水温が10℃以下となる魚類。サケ、ニシン、タラ、マス、サンマなどが該当。