投稿者「heavysnow」のアーカイブ

『いまこそなりたいフードコーディネーター』

祐成二葉監修・森有貴子著『いまこそなりたいフードコーディネーター』(中央経済社 2009)を読む。
監修者の祐成二葉さんの母で、日本初のフードコーディネーターの祐成陽子さんが校長を務める、「祐成陽子クッキングアートセミナー」の広告宣伝を目的とした本となっている。本書の内容も同スクールの卒業生の紹介がほとんどを占めている。

「フードコーディネーター」なる名称も、養成校も上記の祐成陽子さんが作ったものなので、本書の説明から拾ってみたい。フードコーティネーターの仕事には次のようなものがある。

  1. フードスタイリング&テーブルコーディネート
  2. 料理研究
  3. メニュー開発や商品開発
  4. 料理教室の運営
  5. 飲食店舗の運営
  6. レストランプロデュースやコンサルタント
  7. 食関連イベントのコーディネート

コーディネーターという職名からも分かる通り、食を巡る様々な分野との連携を生業としている。調理師資格を持っている人が多く、さらにはお皿への盛り付け方や撮影時に美しく見えるフルーツや野菜のカット方法、クロスや内装、流れている音楽のスタイリングも含まれている。

私には最も縁遠い世界の話であった。

『マンガで読む マックスウェルの悪魔』

月路よなぎ・漫画『マンガで読む マックスウェルの悪魔』(ブルーバックス 2011)を読む。
マックスウェルが提唱した、熱力学第二法則のエントロピーの増大を自在に操る悪魔が主人公の物語である。

漫画のお話の方は苦手だったが、あらゆる物事は単純から複雑へ、エントロピーが増大していく一方向にしか進まないという説明は面白かった。かつては王様一人で政治を動かしていた時代から、エントロピーが増大するにつれ、国民全員が政治に参加するようになっていく。また、一部の人間にしか知らされなかった情報も全て公のものになっていく。そして膨大な情報量にさらされ、やがては正常な判断ができなくなり、思考停止の状態に陥っていく。社会のエントロピーが増大すればするほど、社会不安が高まっていくという指摘は興味深かった。

また、太陽や星などの単純な分子の結合体も、いずれは宇宙空間の形あるあらゆるものが崩れ、姿を消し、宇宙全体の温度と物質の密度は平均化され、いずれ氷点下260数度の行き着くところまで進んでしまう。そうなると比べる物が何もなくなってしまうので、距離も動いていく時間という概念も通じない世界となっていく。SFのような話でこちらも面白かった。

群馬県大泉町散策

群馬県太田市まで自転車を取りに行き、真ん中の子を自転車と一緒に下ろしてから、大泉町を自転車で散策した。新大久保のコリアンタウンや横浜の中華街ほど密集しているわけではないが、駅前の公園や自転車に乗っている人の大半は外国人であった。ブラジルだけでなく、ペルーやボリビア、東南アジアや南アジアの国名が看板に入った店があちらこちらにあった。

『ロシアについて』

司馬遼太郎『ロシアについて:北方の原形』(文藝春秋 1986)をパラパラと読む。
主にシベリアを巡るロシアの歴史が説明されている。元々ウラル山脈の東部は、モンゴル系シビル汗国が治めていた土地である。それがピョートル大帝以降、開発されて鎖国時代の日本にまで到達した地域である。バイカル湖の脇のイルクーツクは、シベリア湿地よりも標高が高いため、モンゴル時代から栄えていたという。

「カキ スマート養殖」

本日の東京新聞夕刊に、香川県でアプリを利用してリモートによる牡蠣の養殖実験が始まったとの報道があった。スマート農業は数年前から定着しているが、今度はスマート養殖である。外海と区切られた穏やかな海なので、リモートによる管理も行いやすいのであろう。
今度授業で紹介したい。