柳美里『タイル』(文藝春秋社 1997)を読む。
『家族シネマ』で芥川賞を受賞した後の第一作である。
ちょうど突然不能になり妻と離婚した主人公の男と年齢が同じだったので、興味深く読んだ。離婚をし新しいマンションに引っ越した男が、部屋中にタイルを敷き詰め、そのタイルに上で、長年思いを寄せていた作家の女性を殺すという不気味な雰囲気の漂う作品である。性的不能が猟奇的殺人というグロテスクな営みでもってしか代償できない、中年男の悲哀が描かれている。
『タイル』
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柳美里『タイル』(文藝春秋社 1997)を読む。
『家族シネマ』で芥川賞を受賞した後の第一作である。
ちょうど突然不能になり妻と離婚した主人公の男と年齢が同じだったので、興味深く読んだ。離婚をし新しいマンションに引っ越した男が、部屋中にタイルを敷き詰め、そのタイルに上で、長年思いを寄せていた作家の女性を殺すという不気味な雰囲気の漂う作品である。性的不能が猟奇的殺人というグロテスクな営みでもってしか代償できない、中年男の悲哀が描かれている。