『朝鮮総連』

金賛汀『朝鮮総連』(新潮新書 2004)を読む。
先日総連民団の歴史的和解の文字が新聞紙上を踊った。総連に批判的な作家による著書であるが、民団と合併しなくてはどうにも立ち行かなくなった総連の実態がかいま見えてきた。総連は、戦後数年、日本共産党と共同路線を歩んでいたが、徐々に金日成の主体思想という民族主義的傾向を強め、日共との関係も疎遠なものになっていった。そして、日本国内では左翼勢力の仮面を被りながら、陰ではパチンコ産業諸々に手を染めた揚げ句、大きな失敗を招き、同胞のビジネスの絆すらずたずたにしてきた。
日本国内での共生を指向する中で、朝鮮半島の統一に向けての行動が期待される。

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