本日の東京新聞朝刊より。
連日ウクライナへのロシアの侵攻が秒読み段階に入っているとの報道が続く。
記事ではウクライナへの侵攻に前後して、親ロシア政権の樹立に向けて、ウクライナの政治家に働きかけをしているらしいとの、未確定な部分の多い内容となっている。
こうした米中路露の大国が、小国の反政府活動を支援して、軍事クーデターでもって当該国に近い政権を樹立するというのは国際政治の常識である。冷戦化の中南米においても、エクアドルやボリビア、ウルグアイ、チリなどで、米国の支援を受けた軍部がリベラル政権の転覆を図り、米国とのパイプを重んじる親米政権がいくつも誕生している。私たちが暮らすこの日本も同じベクトルに位置づけられるのかもしれない。
この手の話は、政治的な思惑が蠢く、観測記事的な要素が多分に強く、007 の映画のようで興味深いが、大騒ぎしない方がよいだろう。