本日の東京新聞朝刊に、アフリカから海を越えてヨーロッパを目指す難民の事故の様子が報道されていた。コロナ禍で政治・経済情勢が悪化したアフリカ諸国を脱出する難民が急増しており、特モロッコ沖のカナリア諸島へ辿り着いた難民は、2019年の10倍の数となっている。アフリカの貧困や安全な暮らしが保障されないと、このような危険な亡命は無くならないであろう。
ちなみに、カナリア諸島は、常時北西からの強い貿易風(北東貿易風)に晒されている。そこで、1492年にコロンブスが寄港して、一路インドを目指したという話は、1学期の世界史の授業で触れている。
また、貿易風とは、北(南)緯20度から30度付近の亜熱帯高圧帯から赤道付近の赤道低圧帯に向かって流れる風(高圧帯から低圧帯)に地球の自転の影響(コリオリの力)が加わった恒常風であり、海面付近に吹くので昔から帆船貿易に利用されたことに由来する。こちらも1学期の地理の授業の「大気大循環」の項で触れている。