『地球をこわさない生き方の本』

槌田劭『地球をこわさない生き方の本』(岩波ジュニア新書,1990)を読む。
高校生向けに、これまでの日本人の使い捨て文化や利己主義、刹那主義的な生き方を戒め、再生可能な持続的な地球や社会を支えていく生き方を指南する内容となっている。
ちょうど、刊行当時バブル真っ盛りの高校生だったので、スーッと話が入ってきた。

農業を継ぐ若い人の数はますます減っています。100万人以上いる1989年の新卒者のうち、農業への就業者はわずかに2100人にまで落ちてしまいました。これは医師になるための国家試験合格者の約4分の1です。お金になる農業への努力にもかかわらずです。ものとお金が大きく速く動く世になったとき、自然の恵みによって営まれる農業はその「大きさ」と「スピード」についていけないからです。都市の過密と地価上昇に反して農山村の過疎はさらにひどくなっています。このままでは日本の将来はどうなるのでしょうか。みなさんが社会の中堅として活躍する2、30年後にも、マイナスの財産を残しているのです。