『手塚治虫がねがったこと』

斎藤次郎『手塚治虫がねがったこと』(岩波ジュニア新書,1989)をパラパラと読む。
著者は教育評論家で漫画評論家である。手塚治虫さんの葬式に向かう途中で、代表作を3つ考えるという場面から始まる。著者は『火の鳥』や『ブラックジャック』『アドルフに告ぐ』といった重厚な作品ではなく、アニメ化もされた『鉄腕アトム』と『ジャングル大帝』と『リボンの騎士』の初期3作品を挙げている。著者の言を借りれば、この3作品に手塚治虫さんの原点でもあり、多くの作品のテーマともなっている「戦争否定」や「いのちの大切さ」「宇宙」といった視点が入っているという。