『アマニタ・パンセリナ』

中嶋らも『アマニタ・パンセリナ』(集英社 1995)をさらっと読む。
名前は知っていたが、初めて手に取ってみた作家である。灘高校卒業だが、アルコール中毒で薬物で逮捕の経歴もある異色の人物である。内容も薬物摂取の体験を綴ったのものであり、一般受けするものではなかった。太宰治の『人間失格』の後半部を読んでいるような感覚であった。