「中国、ミサイル発射か」

本日の東京新聞夕刊より。
中国が軍事力を背景に強引に開発を進める南シナ海情勢に関する記事である。南シナ海には豊富な石油・天然ガス資源があり、石油埋蔵量が約230~300億トン、天然ガスは16兆立方メートルで、第2のペルシア湾とも言われている。
授業中に地図を書いてもらったが、南シナ海は中国だけでなく、周辺の台湾、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ブルネイの6カ国が領有を主張している。

1学期の授業でも触れたが、中国は南シナ海をインド洋へと繋がる「一帯一路」経済圏構想の重要な航路と位置付けており、東シナ海や南シナ海における覇権の確立を急いでいる。記事中のミサイル発射もどこかの国を狙う意図はなく、中国自身の威厳を誇示するためのものであろう。

米軍やオーストラリア軍なども南シナ海に注視しているが、東南アジア域内での解決を目指す方向で議論を進めたい。