「スコットランド 独立熱再び」

こちらも本日の授業で紹介したスコットランド独立の動きに関する報道です。
イギリスの正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」と言います。グレートブリテン島にあるイングランド、ウェールズ、スコットランドと、アイルランド島の北アイルランドの4つの連合体です。

イギリスがEUを離脱する中で、再びスコットランドがUKから独立する動きを見せています。中国の故事に「鶏口牛後」という言葉があります。大きな集団や組織の末端にいるより、小さくてもよいから長となって責任を全うする立場にいるほうがよいという意味です。私も違和感を抱えてスコットランドがイングランドに振り回されるよりは、思いきって独立して、スコットランドの矜持を見せるべきだと思います。但し、スコットランドに独立して国民を養うだけの農業生産や産業技術、資源があるのかというと、疑問符が付き纏います。

わたしは「判官贔屓(ほうがんびいき)」なので、米国や中国、オーストラリアといった国土や資源に恵まれた国よりも、小さくて確たる産業も資源もなく独立した国を応援したいという気持ちがあります。東ティモールや南スーダン、香港、台湾、アフリカ・中南米諸国にどうしても肩入れしてしまいます。

中国・春秋時代の伝説の思想家に老子という人物がいます。彼は理想的な国家のあり方として「小国寡民(国土が小さくて、人口が少ないこと)」を唱えました。現在の生き馬の目を抜くような国際政治においても、十分に価値を持つ考え方だと思います。

閑話休題。スコットランドの独立については、今後もフォローしていきたいと思います。