「米英、豪の原潜配備支援」

本日の東京新聞朝刊に、米国と英国がオーストラリアの原子力潜水艦の配備を支援するとの報道があった。紛れもなく、日本とインドを含めた中国封じ込めのクアッド体制の強化に他ならない。
と言っても、少しイメージが難しいので、Google Earthの画面で見てほしい。日本の沖縄基地と、オーストラリアのダーウィン海軍基地、インドのベンガル湾に面した基地を赤い線で結んでみた。そうすると南シナ海がすっぽりと、日豪印の戦略対話ラインによって囲まれる。南シナ海への進出をひた走る中国を牽制するため、日豪印の軍事ラインを英国と米国が下支えするというのが、今回の記事の背景である。

また、地図を見ればわかるが、南シナ海に面した国は、台湾、フィリピン、インドネシア、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、シンガポールなど数多くの国がある。これらの国と日米英豪印、そして中国との関係に注目していくと、南シナ海の緊張感が理解できるようになると思う。