本日は授業変更で運良く(悪く?)授業が全く無くなり、1組の発表だけしかなかったが、原稿なしの30分くらいの発表で、飽きのない一日となりました。
さて、本日の東京新聞朝刊より、南シナ海の政治情勢に関する記事です。南シナ海を地図で確認してみてください。ベトナムとフィリピンに挟まれたところに位置します。南シナ海が海だけしかなければ、沿岸から12海里(約20km)の領海を除いて、どこの国のものでもないので揉めることはない。しかし、南シナ海の地図を丹念に見ると、ちょうど中ほどに小さな島が点在していることに気付く。南沙諸島(スプラトリー)と呼ばれ、中国やフィリピンだけでなく、台湾やベトナム、マレーシア、ブルネイの6カ国が領有を主張している島々である。
少し難しい話をすると、1994年に発行した国連海洋法で、沿岸から200海里(約370km)を排他的経済水域と定められ、この水域にある海洋資源を排他的に利用・管理することが認められるようになった。そうなると、南沙諸島の領有が認められた国は、半径370km、ほぼ南シナ海全域の水産資源や鉱産資源を独占することになる。この南シナ海の大陸棚は豊富な水産資源だけでなく、莫大な原油や天然ガスが埋蔵されているという調査結果も出ており、中国の出方を巡って各国の駆け引きが続いている。