岩波書店編集部編『部活魂!』(岩波ジュニア新書 2009)を読む。
岩波書店が「私の学校の部活自慢!」というテーマで、全国から原稿を募集した中から、21の作品が選出され収録されている。合わせて俳優の六角精児さん、長嶋三奈さん、大八木淳史さん、早乙女愛さんが、同じく「部活」に関するエッセーを寄せている。
序文の中で、「夢、努力、熱血、勝負、喜び、涙、挫折、仲間、先輩、後輩、先生、ひたむきさ、悔しさ……、10代のさまざまな思いが込められた『部活魂』です」と述べられているが、100%その趣旨通りの内容となっている。どの作品も部活で成功した生徒が書いているので、よく言えば中高生の汗の結晶だが、悪く言えば、中小企業の社長の成功談を聞かされているような面映さを感じてしまう。