『世界の美しい本』

海野弘解説・監修『世界の美しい本』(パイ・インターナショナル 2016)をパラパラと眺める。ヨーロッパの7、8世紀の中世の写本から、15世紀の初期の印刷本、それ以降のカラー印刷や字体について写真入りで解説されている。
19世紀イギリスで装飾芸術の近代化をなし得たウィリアム・モリスは、本を建築に例えている。美しい本とは、美しいデザインを持ったものであり、本は文化の基本設計図の役割を果たすとしている。

デジタル書籍が当たり前になる中で、本を並べて部屋のアクセントにするなど、本自体の持つ美しさを再発見することも大切である。