本日の東京新聞朝刊国際面から。
中国の習近平政権が進める現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」のマレーシア国内でのプロジェクトが本格的に指導した。中国にとってマラッカ海峡は南シナ海からインド洋に抜ける一帯一路の要衝であると同時に、輸入石油が通過する安全保障上の生命線でもある。シンガポールに展開する米軍によって封鎖されるリスクがあり、中国は東海岸鉄道によってマラッカ海峡を通らない物流ルートを確保できる。野党からは「恩恵を受けるのは中国企業だけ」との批判も上がっているが、豊富な資金力をテコにした中国のインフラ整備支援は南シナ海での領有権問題で対立する国を切り崩す武器にもなっている。
マレーシアとシンガポールの対立を利用した、思惑付きのインフラ投資であり、