内田康夫『皇女の霊柩』(新潮社 1997)を読む。
1958年から60年にかけて行われた増上寺の徳川将軍家墓地の改葬の際に、「悲劇の皇女」和宮の棺から烏帽子に直垂姿をした若い男性の写真乾板が副葬品として見つかったが、その後の保存処理が悪かったため、翌日にはただのガラス板になってしまったという「事件」に端を発する連続殺人事件である。
人間関係が複雑で、最後は名探偵浅見光彦の天才的な推理に煙に巻かれた感じで終わってしまうが、和宮が降嫁の際に立ち寄った妻籠宿や馬籠宿、物語の舞台となった岐阜県八百津町や木地師の里など、今年こそ自転車で回ってみたいと旅情気分を味わった。
読み終わったあと、眠れなかったのでウィキペディアで八百津町を検索してみた。そこからスマホで1時間以上リンクを辿りに辿って、最後は千代田区立番町小学校のホームページまで行き着いた。
『皇女の霊柩』
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