大西正夫『新型インフルエンザが日本を襲う!:恐るべき強毒性ウイルス』(ランダムハウス 2009)を読む。
15年前の本であるが、近い将来、中国発祥のインフルエンザが爆発的に流行し、スペイン風邪(インフルエンザ)を超える死者が出る危険性があると警鐘を発している。そして当時進められていたタミフルの備蓄やワクチン接種、在宅勤務などの行動計画が紹介されている。
著者は初期行動が大切であるとし、「転ばぬ先の杖」の対策を早急に進めるべきだと述べる。しかし、事態は想定を軽々と超えてくるので、臨機応変に判断・対処できる国民を育てていくことが大事ではないかと思う。