税所篤快『「最高の授業」を、世界の果てまで届けよう」(飛鳥新社 2013)を読む。
著者は大学1年生の時にバングラデシュに渡り、田舎の教育格差を埋めるべく、東進ハイスクールの映像授業を参考にDVD教育事業を立ち上げた社会起業家である。現在もフィリピンやネパール、ミャンマーで映像授業を展開する認定NPO法人e-Educationの創業者でもある。
本書の中で、見知らぬ国で教育に関わる手間やビジネスとして軌道に乗せることの難しさが語られている。しかし、そうした困難に直面しつつも、成功・失敗という基準ではなく、やったかやらないか、面白いか面白くないかという自分基準でチャレンジしてみることの意義が語られる。
著者はちょうど私の大学・学部の後輩にあたるが、これからの進路の勇気をもらった気がする。