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『暗黒星』

江戸川乱歩『暗黒星』(ポプラ社 1971)をパラパラと読む。
表題作のほか、『二銭銅貨』という初期の短編も収録されている。
正直どちらも面白くなかった。『二銭〜』の方は1923年に発表された著者の処女作である。
『暗黒星』の方は、生まれた時にすり替えられたことが原因の殺人事件で、動機としては腑に落ちないものであった。また、『二銭銅貨』もたまたま歩いている途中で犯人のタバコと同じ銘柄の吸い殻を見つけるという突拍子も無い展開で、話に入り込めなかった。