五木寛之『養生の実技:つよいカラダではなく』(角川Oneテーマ21 2004)を読む。
執筆当時72歳であった著者が、腰痛や老眼に悩まされながらも元気に毎日を過ごすコツを語る。ざっくりまとめると、無理をしてぽっきりと折れるのではなく、傷や痛み、時にはと共存しながら、靱やかな心身を作ることの大切さを語る。
日別アーカイブ: 2023年5月14日
『アマニタ・パンセリナ』
中嶋らも『アマニタ・パンセリナ』(集英社 1995)をさらっと読む。
名前は知っていたが、初めて手に取ってみた作家である。灘高校卒業だが、アルコール中毒で薬物で逮捕の経歴もある異色の人物である。内容も薬物摂取の体験を綴ったのものであり、一般受けするものではなかった。太宰治の『人間失格』の後半部を読んでいるような感覚であった。