湊かなえ『花の鎖』(文春文庫 2013)を読む。
最初は同じ店を舞台に3つのドラマが同時に繰り広げられている群像劇だと思っていた。最後の方で空間的に話が繋がっていくのだろうと読み進めていった。しかし話がほとんど繋がらず、みえみえの伏線ばかりで頭の中で整理するのに苦労した。途中で3つの物語が空間的ではなく、時間的に繋がっている話だと気付いた時にハッとした。
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『木を植えた人』
ジャン ジオノ『木を植えた人』(こぐま社 1989)を読む。
フランスの田舎の荒地にどんぐりを蒔いて森に育て上げた男の物語である。話のメインテーマは森ではなく、森を育てる男の生き方にある。他人との比較ではなく、二十年後、三十年後の森の成長を目標に地道に生きていく幸せが描かれている。
「サンマ、温暖化で餌少ない沖合に」
『贖罪』
湊かなえ『贖罪』(双葉文庫 2012)を読む。
2009年に刊行された本の文庫化である。短編集だと思っていて第1話だけ読んで、しばらく放っておいた本である。3週間ほどカバンに入れっぱなしで、今日再開したところ、止まらなくなった。登場人物の全員がタイトルにある贖罪を背負うという運命に導かれた内容で、著者の物語の構想力に驚かされる。オススメの一冊である。


