川口智久『水泳らくらく入門』(岩波ジュニア新書 1994)をぱらっと読む。
著者は、刊行当時一橋大学社会学部でスポーツ社会学を教える教授であった。勝利や記録を伸ばすための泳法ではなく、水泳が全く苦手な人が水を怖がらず泳げるようになるための呼吸法や水に浮く方法を分かりやすく解説している。著者は「ドルフィン・平泳ぎ(ドル平)」なるバタフライに近い新しい泳法を提唱している。しかし、実際の動きは文章と絵だけではよく分からなかった。
現在もネットで「ドル平」と検索すると色々出てくるので、水泳界では定着した指導法なのであろう。著者は新日本スポーツ連盟に属し、共産党と関係が深いのであろうか、スポーツ「9条の会」の呼びかけ人代表を務めている。